monologue : Same Old Story.

Same Old Story

連休明け

僕は布団から飛び起きて、まずカーテンを開けた。

「まあ、連休明けの天気はこんなもんかな」

空にはちぎれかけの雲がいくつかあった。今日は暖かくなるか涼しくなるか。それも予測しにくいような天気だった。

「今日の授業は……と」

荷物をカバンにつめる。朝食前の僕の習慣。

「もう起きなさいよ」
「起きてるよ」

母が声をあげた。僕が寝ていると思ったらしい。

「珍しいわね、こんな早くに」
「今日で休みが終わりかと思うと」

パンをほおばりながらしゃべる。朝食時の僕の習慣。

「悔しくて眠れなくて」

本当はそうでもなかった。学校へ行けば皆がいる。一番会いたい人だっている。

「行ってきます」

また普通の日常が始まる。僕はそれが限りなく嬉しかった。

Fin.

Information

Copyright © 2001-2014 Isomura, All rights reserved.