While Away the Time 19
独りにしてくれ。
- そうやって君は、どんどん周りを無くしていく。
- 少しずつ、絶望していったんだろう。
- 考えてるふりなんてしないで。迷ってるふりなんてしないで。
- 近いのに、遠すぎて。
- 君にそれを許したら、僕に何が残るんだい?
- もがいてもがいて辿り着いた場所は、夢に見た姿からはるかにかけ離れていた。
- 何も傷つけないで。
- そうさ、きっと誰も悪くなんかない。だったらどうして僕は、こんなに辛い想いをしてるんだ?
- ただ夢見るのは、君のことばかり。
- 誰だって都合のいい相手を探してるのさ。運命とかいうやつを納得させられる相手に出会うまでは。
- じゃあ、僕はいったい何だったのだろう。
- 君はまだ、一人で夢を?
- あと少しだけ、ここにいさせて。
- いろんなものを諦めてきたから。もう、目をつぶりたくないんだ。
- 君に何かしてやれると思ってた。
- 聞こえの良い言葉ばかり積み重ねて、君が語るのは偽りの幸せ。
- 今日生きていられたなら、明日も生きていられるだろう。
- 君との思い出を笑って話せるようになれたら、きっと僕は幸せになれるのだろう。
- 乗り越えられなかったんだ。君の嘘を。
- だからもう、何も言わないで。