Days - Log // 2004-07
2004-07-01 Thur.
まさか、と思うときほど、悪い予感が的中することはない。とにかく、自分の勘が鈍いことを祈るばかりで。
2004-07-03 Sat.
歯医者。アバウトな治療方針。
2004-07-05 Mon.
中学生の頃だったかに通っていた塾の塾長を見かけた。七年振りくらいに。当時は髪も黒い中年だったけれど、すっかり白髪の老人になっていた。けれどスーツを着ていて、きっとまだ塾を経営しているんだろう。少し懐かしかった。
2004-07-08 Thur. 狂言
「君と二人だけで話す必要があるとずっと思ってた」
「私はごめんだわ、そんなこと」
「多分、君はそう言うんじゃないかとも思ってた」
" No "
2004-07-09 Fri.
たまにはバスに乗るのも悪くない。
2004-07-10 Sat.
救いがない。くだらないと思ってるなら見限ればいいんだろう、とも思うけれど、そこまでするにはもっと決定的な何かが必要な気もする。
2004-07-11 Sun.
"JOHNNY ENGLISH" 観る。Natalie 可愛い。
2004-07-15 Thur.
救急救命講座で使う人形が不気味だった。目を覚ましたりお礼を言ったりする。
2004-07-16 Fri. 嘘日記 「解決策」
「怖いんだよ、それが。今はまだこれといった問題はないけれど、僕はそのうち動けなくなる。動けなくなってもしばらく生きているかも知れないし、すぐに死ぬかも知れない。いや、それはまだいい。救いがあると僕は思う。問題は死にたくても死ねなくなった場合のことだよ。僕はそれがとても怖い。そのことを想像しただけで気が狂いそうになる。現に、生き物が普通に経験すること全てがそれへのプロセスに思えて、お腹が空くだとか、眠くなるだとか、爪を切るだとか、髪が抜けるだとか。死ぬ日のことを想像すると生きている気がしない。死ねなくなる日のことを想像すると生きていられない気分になる」
「うん、君の言いたいことは大体わかったよ」
まくしたてた男をなだめるように、優しい目付きで優しい答えを返して、後ろ手に持っていた鞄の中から何かを取り出す。彼の態度とは逆に、無造作に、ぶっきらぼうに差し出されたそれは、選択肢も結末も一瞬で明示できる存在感を持っているように思われた。
「安心して、どんなことにだって解決策はあるんだ」
「あの、これは、いったい」
「見ての通り、荒縄だよ。どこにでも売ってる普通のやつ」
ハッピーエンドなんて自分で決めればいいんだよ、小さくつぶやく彼の表情には、冗談だとか悪ふざけなんて様子は微塵も現れていない。
2004-07-19 Mon.
首を寝違えて物凄く痛い。
2004-07-20 Tue.
初対面の人に笑われた。いい意味で。
2004-07-24 Sat.
わかってるのにどうして繰り返すんだろう。
2004-07-29 Thur.
二十二回目。
2004-07-30 Fri.
精根尽き果てた、という表現が似つかわしい。