monologue : Other Stories.

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カウントゲーム : 13/15

Day 3, PM 11:35 Chapter 4; 深田 俊樹

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- 何? ゲーム?
- チェーンメール?
- ああ、何か噂は聞いたことあるな。誰かが言ってたよ。
- それがどうかしたの? っつかどんなゲーム?
- なんだよ、チャットで情報収集かよ。
- 中身についてはよく知らないな。名前くらいしか。
- どんな? 何人にまわせとかってやつ?
- あったよな、受験シーズンとか。携帯に多かった。
- 知ってそうなやつ、って言われても、すぐには出てこないな。
- ああ、知ってるそれ。数人にまわさないと受験失敗するってやつ。
- あと基本通話料が免除になるとか。バカばっか。
- 何をそんなに知りたがってる? 中身について詳しくは知らないよ。
- よくあったよね呪われるとか。根拠ないっつうの。
- 楽しけりゃいいんじゃない? 自分とこに来たら嬉しかったし。
- あ、本文はどうでもいいのか。システム? システムって、何の?
- ああわかるわかる。誰にまわそうかなとか、ちょっと優越だった。
- 人数のところ書き換えてちょっと増やしたり。
- ゲームそのもののシステム? 罰を受けるのは敗者だろうけど。
- みんな、口ではいろいろ言っても結構楽しんでるんじゃないかな。
- つまらなかったら無視するか消しちゃえばそれまでだし。
- 負けなければ勝ちかっていうとちょっと疑問だな。
- 最初に考えたやつもきっと同じ気持ちだったんだと思うよ。
- 真似するやつもきっと同じこと考えてたんだろうな。
- 敗者と勝者があるとして、誰が勝者になるか、だって?
- でも芸が無いよね、同じような話ばっかりで。
- 基本構造はほとんど同じ、細部に違いは多少あるけど。
- 僕の主観で?
- アレンジなんて言うのもおこがましいくらいに。
- 受け手が興味を持つものが同じってことなのかも知れないな。
- そうだな……やっぱり、勝者っていうのは、
- 勝ちより負けより、参加してスリルを味わうこと。
- 勝ちより負けより、参加してスリルを味わうこと。
- やっぱり、最終的に敗者に手を下す人、それが勝者じゃないかな。
- スリルを味わうだけなら、勝っても負けてもいない。
- スリルを味わうだけなら、勝っても負けてもいない。
- 勝負には、勝者と敗者とその他大勢がいるだろう?

- 勝者には勝つための条件、ハードルが設けられる。

管理者 : Room 1 を退室しました。

「つまりこのゲームにおいて、勝者は一番のリスクを背負うことになる。だからそれは、つまり」

深田はチャットルームを表示させていたブラウザのウィンドウを閉じ、いかにも慣れた手つきで PC の電源を落とした。

To be continued

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