Same Old Story
連休明け
- Restart
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僕は布団から飛び起きて、まずカーテンを開けた。
「まあ、連休明けの天気はこんなもんかな」
空にはちぎれかけの雲がいくつかあった。今日は暖かくなるか涼しくなるか。それも予測しにくいような天気だった。
「今日の授業は……と」
荷物をカバンにつめる。朝食前の僕の習慣。
「もう起きなさいよ」
「起きてるよ」
母が声をあげた。僕が寝ていると思ったらしい。
「珍しいわね、こんな早くに」
「今日で休みが終わりかと思うと」
パンをほおばりながらしゃべる。朝食時の僕の習慣。
「悔しくて眠れなくて」
本当はそうでもなかった。学校へ行けば皆がいる。一番会いたい人だっている。
「行ってきます」
また普通の日常が始まる。僕はそれが限りなく嬉しかった。
Fin.