Same Old Story
卵と彼女の話
- Second Birthday
- http://www.junkwork.net/stories/same/097
「鳥とかってさ、まず親から卵で生まれてくるじゃない?」
「なんだよ急に」
「それで、卵が割れて生まれて」
「ああ、そうだな」
「じゃあさ、先週卵で生まれて、今日卵から生まれたら、どっちが本当の誕生日なんだろうね」
「……さあ? 鳥に誕生日なんてあるのか?」
「例えば、の話よ」
「どっちにしてもどうでもいいような……」
「あーそうですか。どうでもいいことですいませんね」
「すねるなよ……どうかしたのか?」
「……別に」
「ふーん」
「…………」
「あ」
「…………」
「お前、もしかして今日誕生日?」
「今さら気付いたか、バカ」
キツめの言葉で涙目の彼女は、それでも少し笑顔だった。
Fin.